東京農工大学 工学部 化学物理工学科/大学院 工学府 化学物理工学専攻・物理システム工学専攻

畠山研究室

研究内容


スピン偏極原子の表面過程

スピン偏極した気体原子が固体表面で起こす過程を研究します。偏極原子を用いた精密計測や量子制御にとって重要な知見や技術が得られます。特に興味を持って研究しているのは、スピン緩和防止コーティングの性質解明、磁性体表面を使った原子スピン制御、気体と固体の間のスピン角運動量移行です。

キーワード:光ポンピング/スピン偏極/スピン緩和防止コーティング/磁性体/スピン移行

関連論文:

原子の光誘起脱離

固体表面に吸着した原子が光照射で飛び出す現象を研究します。表面吸着原子の起こす興味深い光応答現象の1つです。特に、気体原子のレーザー冷却実験での超高真空中における原子供給法として、小型原子時計の開発や不安定核原子を用いる基礎物理実験へ貢献できます。

キーワード:光誘起脱離/レーザー冷却/原子時計/EDM探索実験

関連論文:

スピンの力学効果

光子や電子、原子核、原子などの持つ量子力学的なスピンは角運動量なので、古典力学的な巨視的物体の回転運動と結びつきます。畠山研究室では、スピンと剛体回転の結合やそれを利用したスピン精密計測の研究に特に興味を持っています。

キーワード:スピン角運動量/スピン偏極/剛体回転/スピン移行/スピン精密計測

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